語彙力を極める

語彙力を極める

接続詞と語彙力を極めると、文章が伝わりやすく、読みやすくなります。

 

 

このサイトでは、語彙力について説明します。

割愛と省略の使い間違い

割愛はただ省くのではなく、「惜しみながら省く」という意味。省略より腰が低いので、使う習慣をつけておくとよいでしょう。

よく失敗する例

的外れな質問に対して

関係ない(否定が強いので×)→ 要件ではない → 構成要件ではない

 

要件の過不足に対して

  • 不足のとき ⇒ 必要条件であって十分条件ではない
  • 過量のとき ⇒ 足る事を知る/やらない事を決める

年齢層について

三十歳台は「台」ですが、三十代は「代」を使います。四十代、五十歳台と書き分けます。

当事務所が好んで使う堅い言葉

  • 何かを却下するとき ⇒ 不合理/合理性を欠く/妥当性を欠く
  • 何かを採用するとき ⇒ 合理的/合理性/まだしも合理的/強い合理性/相当の蓋然性
  • 何かを比較するとき ⇒ 比較優越的地位/優越/劣後/優劣関係/先後
  • 根拠規定のないとき ⇒ 明文規定のない/明文の定めがない/通説/慣習/慣行上
  • 文書の評価するとき ⇒ 通りがよい/可読性が劣化する/判読性/単純明快/複雑怪奇
  • 結論に結ぶ基本方針 ⇒ 趣旨に照らして/目的に照らして/精神に照らして
  • 最終的に目指す目的 ⇒ 〇〇に資する/〇〇に寄与する

文書をシンプルにする言葉

先に記載したとおり/念頭に置く
  • 先に記載したとおり⇒文書中の引用でスッキリする
  • 念頭に置く⇒心構えや前提/一度使えば以後省略できるのでスッキリする

言葉を知っている人がさりげなく使うキーワード

広義/狭義/煩雑/簡素/当該/画一的
  • 広義/狭義 → 広い意味では…/狭い意味では…という意味
  • 煩雑/簡素 → 面倒くさく時間が掛かること/簡単で素早いこと
  • 当該 → 現在、話の対象になっている事柄。
  • 第一次的責任 → 最優先される責任のこと
  • 按分額 → 基準となる数量に比例して物を振り分けること
  • 画一的 → すべてが一様にそろっている様子、個性や特色のないさま
  • 暗黙知 → 言葉では説明できない知識、経験や勘のこと

考えるときのキーワード

勘案/考慮/検討/研鑚/比較衡量
  • 勘案 → あれこれ考えること(複数の要素)
  • 考慮 → あれこれ考えること(単数〜複数の要素)

「Aを考慮し、Bを考慮し、総合的にAB…を勘案し…」など

  • 精査 → 詳しく調べること。すぐに答えられない質問に対して。
  • 比較考量 → 見比べながら判断すること。挙げる/掲げる/
  • 玉虫色の解 → 玉虫のように見る角度によって変わって見える回答。
  • 研鑽 → 技術や能力を上げようと努力すること
  • 検討 → よく調べ考えること。

目的の整理などの場面

主たる/従たる/反射的・たなぼた利益/訴求
  • 主たる → 全体の中の中心、メイン
  • 従たる → 中心的なものに対する付属的、サブ
  • 反射的利益 → 予期される利益(自己や他人の行動があることが前提)
  • たなぼた利益 → 予期しないところから利益「棚(たな)から牡丹餅(ぼたもち)」が語源
  • 訴求 → 思いや考えを訴え求めること。

「購買意欲に訴求し…、乙女心に訴求し…」など

効果測定や目指す評価点など

定量的/定性的/均衡点/及第点/最適解
  • 定量的 → 数字で表現すること
  • 定性的 → 数字ではない言葉で表現すること
  • 均衡 → 釣り合う場所(例)最も適正な価格など
  • 及第点 → ギリギリ合格点のこと
  • 最適解 → 最もふさわしい答えのこと

近年標準化された横文字

  • キャッチー → 人に受けそうな、注意をひきそうなという意味。
  • トレードオフ  → 何かを得れば何かを失うこと
  • カウンターパート → 交渉相手
  • ステークホルダー → 会社の利害関係者
  • ニューノーマル → 新しい常識
  • ドラフト → 素案、叩き台
  • センシティブ → 敏感な、傷つきやすいという意味
  • インセンティブ → 成果に対するプラスの報酬など
  • モチベーション → やる気のこと
  • デフォルト → 経済では破綻、技術では初期設定
  • イニシアティブ → 主導権のこと
  • キャスティングボード → 第三勢力が主導権を握ること
  • ブレイクスルー → 既成概念を突破すること

引用文はコンパクトに!

限られた制限字数内で他者の文章を引用するときは、効果的に(略)を用いましょう。
該当する部分より前を略すときは(前略)、途中を略すときには(中略)、それ以降を略すときは(後略)を用います。