最大公約数と最小公倍数

最大公約数と最小公倍数

たまに会議で「最大公約数を見つけ出し…」とかの発言がありますが、実際どういう意味なのかを調べてみました。

 

最大公約数

ひとまず詳細な数学の話は置いておいて、最大公約数という使い方には、次のようなものがあるようです。

 

・様々な意見のうち、多くの人に共通するもの
・どの立場でも妥協できるもの

 

なるほど、政治家や実業家が好んで使うわけですね。政治的には「多くの人が納得できる施策」、経済的には「多くの人に買ってもらえる商品」ということですね。

 

しかし、その反面「細かいところが切り捨てられる」というデメリットもありそうです。落とし所や妥協点なので、細かい点では不一致があることを認めた表現ともいえそうです。数式としては[全会一致≒最大公約数]といったところでしょうか。

 

最小公倍数

最大公約数の対義語として使われることもあるかとないとかですが、こちらはオーダーメイドとかドンピシャリといった表現が合いそうです。「突き詰めた結果それだよね」という妥協を許さないイメージがあります。

 

両者の違い

最大公約数の情報は、統計で示すことのできるものであり、普遍的で客観的な定量情報です。
最小公倍数の情報は、個別で主観的な定性情報です。

 

あるブログの例

すごく納得したブログがあったので、引用しますね。

 

《引用開始》
・Aさんはカレーが食べたい、Bさんはカツ丼を食べたい。
・最大公約数は、ライス(白米)になります。う〜ん残念。
・最小公倍数は、カツカレーになります。突き詰めた結果となりました。
《引用終了》

 

サンプルが少ないので極端なイメージですが、理解し易いですね。

 

まとめ

企業が商品開発をするとき、大企業であれは最大公約数を見つけ出し、より多くの人に刺さる商品を開発します。
他方で小規模企業であれば、より顧客に寄り添った最小公倍数の商品を開発するものかと思います。

 

今回は、最大公約数というビジネス用語を解説してみましたが、あまり多用して周りが白けてもダメなので、適当な使い方をしてください。